私はサラリーマンで、今の会社で3社目になります。
1社目は小さな開発型中小企業、2社目は大手家電メーカー、3社目も大手家電メーカーです。いずれも設計開発の関わるポジションで働いています。
組織というものは、会社によっていろんな形があり、それぞれ色んな役職があります。
エンジニアとしてのサラリーマン目線ではありますが、これまでに自身が経験した役職も含め簡単に説明しますので、みなさまの今後のサラリーマン人生の参考になればと思います。
さて、以前に役職についてどんな役職があるのか、そしてその役目は何なのかについて
簡単に説明致しました。
今回はそのなかのリーダー、チーフについて、もう少し詳細に書いてみたいと思います。
リーダー・チーフ
このゾーンには、部下というか後輩が数人ついている層になります。主に、商品のある部分、たとえば、構造のリーダ、電装品のリーダ、ソフトウェアのリーダ、性能のリーダなどがあり、商品の一部のスペックを部下や後輩と決めるのが仕事となります。
リーダーの心得
さて、ここで言うリーダーは、世間でいうリーダー論とは少し違い、
よりリアルなメンバーの中のリーダーって何よ?って話です。
社会人になって最初は、まずメンバーで、リーダーは人生で初めての出世になるかと思います。よく言われる呼び方は○○リーダーとか、○○チーフとか言われます。具体的な役職で言うと主任と呼ばれる会社もあるかと思います。
仕事にはそれぞれ責任があるわけで、設計の仕事や評価の仕事、企画の仕事だど実に様々な仕事がありますが、リーダーというのは初めて、正式な部下を持ち、管理する責任が発生することです。
なので、業務内容の中に○○の設計、評価、開発という以外に、人材育成、進捗管理
などという、管理業務が入ってくることです。
私は、この初めてのリーダーというのはとても重要な一歩だと考えています。大体の人は若い20代のころにリーダーを経験することが多いと思います。
世間で言うリーダー論は、時代によって変化し、過去にはトップダウン型や寄り添い方、放任型などいろんなタイプが推奨されてきましたが、社会人になって初めてのリーダーは私的には、もっと前段階の話かと思っています。
いっぱしのリーダーになってから、こういうリーダー論を勉強するとさらにその先に
すすめることになる印象です。
ではこの第一歩めのリーダーの心得は何か、私なりに考えたことを羅列していきます。
リーダーへの第一歩
・他の人の仕事のことを考える。
メンバーのころは、部下がいない一方で、上司から与えられた業務を、自分なりに咀嚼して、自分の世界で仕事をするのがほとんどだと思います。しかし、リーダーになれば、部下がいる=管理対象が増えます。これまで自分のことが自分の成果であり、評価でしたが、
リーダーになると、自分の評価の中に、部下の評価がはいってくることになります。
つまり、部下が優秀であれば、自分の評価もあがり、部下が優秀でなければ、自分の評価も下がります。
これはチームで力を合わせてという概念では少し足りません。
当然チームで力を合わせるわけですが、それだけでなく、力の合わせ方、また
部下の力の出させ方をリーダーがコントロールすることが重要になってきます。
人というのは、自分の領域を自身で持っており、勝手に制限してしまいます。
これはできる、これはできない、これは私の仕事、これはあの人の仕事と
いった風に、無意識に線を引いてしまうものです。
もちろんそれに当てはまらない人もいますが、大多数はこういうものかと思います。
まずはその人の力を自分事のように考え、仕事を渡してあげてください。
そして、進捗を管理してあげてださい。
そして、その次に部下の枠を少しずつ壊して、やったことない仕事を
順番に渡し、部下の制限をとっぱらってあげてください。
そうすることで、きっと部下の成長につながります。
他の人認める
進捗を管理する上で、私が意識していることはコーチングです。よく間違われますが、コーチは答えや指示はできるだけしません。
コーチされる人が自分で考え、自分で行動できるようにしてあげることがコーチだと思っています。
よく頭ごなしに、それはだめだ!こうしなさい!いつまでに!と部下のやることをすべて決めてしまう人がいますが、それをつづけると、きっと部下は、あなたを超えることはないでしょう。
つまり、あなた1 と部下1 を足して2になるということです
これは、とてもうまくいっても2ということです。2で限界なのです。
イメージで恐縮ですが、大体その通りにならないので、結局は1+0.5=1.5ぐらいにしかなりません。
これは、残念ながら部下のためにもあなたの為にもなりません。
部下には部下の得意な部分はきっとあります。まずはそれを認めてあげ、伸ばしてあげてましょう。そしてあなたを超えるようにしてあげてください。
そうすれば、部下はあなたを超えることになり、結果、シーンによってはあなた1+部下1.5=2.5になり、外からの評価は2人なのに、アウトプットは2.5に見えるので評価が
間違いなく上がるでしょう。
つまり、部下をしっかり観察して、認めて伸ばすことで部下の評価だけでなく、自分の評価を上げることができるということです。
進捗管理
よく進捗管理をするときに、自分のたてた計画を部下に実行させるタイプの方がいます。もちろん間違いではありません。
一方私は、大日程しか共有しないことをおすすめしています。
これは部下に自主性をもたせることが狙いです。
大体の人がそうですが、いわれたことをやるだけだとだんだんやる気がなくなってきます。
一方、部下自身で大目標にたいし詳細日程を展開することは、日程感覚をつかむ練習にもなりますし、何よりモチベーションが違います。
自分で決めた事のほうが断然守りやすいですもんね。
(そうでない人もいますが)
まとめ
今回はリーダーへの第一歩を書いてみました。
まとめるといかになります。
リーダーとして考えるべきは、
①他の人の仕事のことを考え、②認め、③進捗管理することから始めてみましょう。
もちろんこれだけではなく、考えないといけないことはたくさんありますが、まずは自分中心から部下中心に行動をかえることがポイントかと考えます。
もちろん全力で部下に傾ける必要はありません。自分自身もやりたいことありますもんね。
つらつら書いてしまいましたが、今日はこの辺で。