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サラリーマンライフ / 家電の品質ってどういう意味?どうすれば向上する?

私はエンジニアとして家電などのモノづくりに従事しています。
家電などで絶対にでてくるキーワード“品質”について、品質とは?どうすれば品質があがるのかについて書いていきます。

品質とは

品質とは、工場で生産された製品や、サービス業が提供するサービスの有する特性、もしくは属性をいうといわれています。


が、それってどういうこと?ですね。

個人の解釈、会社によっての会社は違うので一概に言えませんが、私が思う品質は、お客様の期待に対して、超えているか超えていないかです。

よく言われる品質の例として、耐久性が言われます。当然耐久性が高いものは品質が高いと言われます。しかし、例えば、10年使う商品で、年に1回しか押さないボタンの耐久性が100万回耐えれますと言われても、20回耐えれますといっても、お客様にとって品質の観点からいえば同じです。もちろんこれが9回で壊れたら、品質は悪いです。

つまり、一概に数字だけで決めるのではなく、お客様からみてどうかです。

エンジニアがよく陥りがちな点がこれです。エンジニアである限り、良い品質のものを作りたいというのは常です。ですが、お客様を無視して、自分本位で耐久性をあげすぎてしまっても、そこに掛ける労力とお金ははっきりいって無駄です。会社ブランドも上がりません。

品質を上げるとは

品質を上げる観点としては、まずはお客様の期待値を把握することです。把握した上でそれを上回る目標値を設定し、それに合わせて設計します。
目標値というのは、耐久性だけではありません。使い勝手も品質です。

最近では、この品質というのは色々なことに使われており、機械の性能だけではないほうに、随分と変わってきました。顧客品質なんていう言葉もしかりかと思います。

これらお客様の期待値に対して、粛々と答えていくことが品質をあげることであると言えます。

安かろう悪かろう

ひと昔前では、商品において“安かろう、悪かろう”という言葉をよく聞きました。安い商品には安い理由があり、性能が悪いとか、耐久性がないとかそういうのをよく言われました。

方最近では、安くても良い物。或いは安いけど、特化した物などが増えてきており、一概に安かろう悪かろうではなく、お客様がそれらを選べるようになってきている気がします。例えば、個人的には、扇風機は安くてもよい。使い古しだし、壊れたら買えばよい。ノートPCは効率もふくめてかんがえると、それなりに性能がよいものが良い。でも普段持ち歩くのは、とにかく軽くて安いもので良いとかです。


メーカーが一押し商品!!というのではなく、こんな商品もこんな商品もあって、お客様のライフスタイルにあわせて、商品選んでね!という雰囲気です。

口コミ

これまで商品の信頼性や品質などは、カタログ値などでよく表現されていましたが、今ではスマホが普及し、品質一つにとっても色々な角度からユーザー自身が判定し、ネットで口コミを書くことが多いです。
つまり、ユーザー視点の品質が、メーカー視点の品質を超えているということです。
どれだけ品質にこだわったとしても、ユーザー視点を超えなければ、品質が良いとは言われません。万が一、下回った場合には、ネットで酷評され、まったく売れなくなってしまうような状況です。



まとめ

品質=ユーザー視点を超えれるかどうか!

です。

設計される際は、自身のきめる仕様も良いですが、お客様から見てどうかを重要視して設計しましょう!!!

では!