つい先日 apple から iphone 14が発売されました。
新しいiphoneはどんな機能があるか楽しみにしていましたが、
結果はカメラの画素数とか、バッテリーのもちがよくなったなどで
既存技術延長のスペックアップが主でした。
その時に、一つの本が非常に参考になるとおもいましたので、
紹介します。
イノベーションのジレンマ
これはクリステンセンさんが書いたイノベーションののジレンマという本で、
初版は2000年でもう20年以上前です。
しかしながら内容は今よんでもなかなかモノづくりの真理をついていて
おもしろいなと思います。
簡単に説明すると、破壊的イノベーションを怠るなという話です。
持続的 破壊的イノベーション
イノベーションには大きく2種類のイノベーションがあり、一つは持続的イノベーション。もう一つは破壊的イノベーションです。1つ目の持続的イノベーションは大企業が、他社比較の数値競争の中で少しでも他社よりも良い数字を出そうと改善をすることです。
我々の洗濯機でも思い当たるふしありますね。洗濯性能あげるとか、乾燥性能あげるなどです。携帯でいうとバッテリー駆動時間を延ばすとか画素数をあげるとかです。企業活動の中で、利益をだしていくにあたり、必ず必要な企業活動です。
一方2つ目の破壊的イノベーションはこれまでにない、新たな価値、体験を生み出す活動です。例えば、ガラケーからスマホにかわったように、携帯にPC機能を付けるといったまったく違う価値をつくることなどです。iphoneが出たときは、電池の持ちが悪いとか、PCはPCで見るからいらないとかカメラの画素数が低いとかいわれていましたが、破壊的ではありました。
その後、持続的イノベーションである、電池やカメラをよくすることで、今では、スマホは当たり前になり、ガラケーは無くなっています。
つまり、企業のメイン活動である、持続的イノベーションは必須だけど、それだけでは、いつかは破壊的イノベーションを起こす企業が現れ、市場をかっさらっていき、大企業は負ける日がくる。よって、企業は破壊的イノベーションをおこしつつ持続的イノベーションを行うことが重要であるということです。
パラダイムシフトが起きている市場において、破壊的イノベーションのサイクルは早くなってきています。
さて、今回のIphone14は持続的イノベーションでしょうか?はたまた破壊的でしょうか?また、我々のR&Dの開発は両方をうみだせているでしょうか?ガラケーをつくってた企業にならないでしょうか?
一度皆さんも考えてもらえればと思います。
では!